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読書の価値

【著】森 博嗣 【レーベル】NHK出版新書 【初版発行日】2018/4/10

読書をテーマとした読み物として面白かったです。当たりでした。
読書術でも読書論でもない感じの内容なので「読書の価値」で正しいんだと思います。

著者のひねくれている感じは序盤の時点で十分伝わってきたけど
純文学の面白さがわからなくてもいいんだ!とホッとしましたよ(笑)

読んだ本は捨てるっていうのも潔すぎる。
だから読み返さない分電子書籍への抵抗がないのかな?

自分で選んだ本を読むべしっていうところが特に良かった。
結局SNSで話題に挙がる本って今売れ筋の本が多いですからね。

単行本に人気が出れば大体3年後には文庫化されるというのは勉強になった。

本を読めば学校でも教えてくれない、
大人も先生も知らない事を得る事ができる。

■僕が本から得た最大の価値は「僕が面白かった」という部分にある。
 だから、もし同じ体験をしたいなら、
 各自が自分で自分を感動させる本を見つけることである(23頁)

■自分で選ぶことが、本を読むことの大部分の意義だといって良い(83頁)

■僕が読むものは、できればまだ誰も読んでいない本であってほしい。
 それはさすがに無理な話だが、かぎりなくそれに近いものを読みたいのである(103頁)

など度々、本は自分で選ぶ事に価値があるという事が書かれている。
確かにあまり話題になっていない
面白い本やゲームを見つけた時の喜びは大きい。

読書感想文とかレビューの話は耳が痛かったけど
自分の場合は人にオススメっていうよりも備忘録の役割が強いんだと言い訳してみる。



(2022/3/14読了)






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